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内科と外科の違いとは?迷ったときの受診の目安をわかりやすく紹介

2025年12月10日

内科と外科の違いとは?迷ったときの受診の目安をわかりやすく紹介

「体調が悪いけれど、内科と外科のどちらに行けばいいのかわからない」

日常の中でこのような疑問を抱いた経験はありませんか?

内科と外科の違いはなんとなく知っていても、いざ自分や家族に症状が出たときに即座に判断できる方は多くありません。

たとえば、発熱や咳などの症状は内科で対応可能ですが、重症化すると外科的処置が必要になるなど、境界があいまいなケースもあります。

この記事では、内科と外科の基本的な違いを整理しながら、症状別にどちらを受診すべきかをわかりやすく紹介します。

「まずどこに相談すべきか」を知ることで、健康管理にも役立てていただけるはずです。

内科と外科の違い

内科と外科の違い

内科と外科は担当する症状や治療の方法に違いがあります。

具体的な違いは以下のとおりです。

内科 外科
対象 身体の内側の不調を薬や生活指導で治療 身体の外側の問題を手術や処置で治療
相談の目安 ・不調の原因がよくわからないとき
・まず相談したいとき
出血やケガ、しこりなどの目に見える異常があるとき
治療法 ・薬の処方
・経過観察
・生活習慣の改善
など
・手術
・縫合
・患部の切除
など
対象となる症状 ・発熱
・咳
・頭痛
・高血圧
・糖尿病
など
・切り傷
・骨折
・腫れ
・できもの
など
主な専門診療科 ・消化器内科
・循環器内科
・呼吸器内科
など
・整形外科
・消化器外科
など

それぞれの特徴について、詳しく解説します。

内科とは

内科とは、身体の内側で起きる不調や病気を、薬や生活指導で改善する診療科です。発熱や咳などの感染症から、高血圧や糖尿病などの慢性疾患まで幅広く扱います。

診察ではまず問診を行い、聴診器や触診、血液検査、心電図などを用いて身体の状態を調べます。その結果をもとに診断し、薬の処方や生活習慣改善の指導などを行うことが一般的です。

また、内科には以下のような専門分野があります。

専門分野 主に扱う部位 病気の例
消化器内科 胃腸・肝臓など 胃潰瘍、肝炎 など
循環器内科 心臓・血管 高血圧、狭心症 など
呼吸器内科 肺・気道 喘息、肺炎 など
内分泌・代謝内科 ホルモン・代謝系 糖尿病、甲状腺疾患 など

さらに、内科は不調の原因がはっきりしないときや、まず相談したいときに頼れる診療科です。必要に応じて他科を紹介してもらえます。

参考:内科医 - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)

外科とは

外科とは、身体の外傷や構造的な異常に対して、手術や処置を中心に治療を行う診療科です。処置の内容は、切開や縫合などの小規模な処置から、がんや心臓病に対する大規模な手術まで多岐にわたります。

診察ではレントゲンやCTなどの画像検査で状態を確認し、必要に応じて手術を判断します。

手術後は抜糸や合併症のチェック、リハビリの指導なども行い、術後の回復をサポートする点も外科の重要な役割です。

また、外科にも専門分野があり、それぞれの部位や疾患に応じた治療が行われます。

専門分野 主に扱う部位 病気・症例の例
消化器外科 胃腸・肝臓・胆のう・膵臓 虫垂炎、胃がん、肝臓がん など
整形外科 骨・関節・筋肉 骨折、椎間板ヘルニア など
形成外科 皮膚・顔面・体表 外傷や熱傷の再建、顔面骨骨折、あざ・腫瘍の切除、傷跡修正 など
脳神経外科 脳・脊髄・神経系 脳腫瘍、脳出血 など
心臓血管外科 心臓・血管 心臓弁膜症、大動脈瘤 など

内科が薬での治療を基本とするのに対し、外科は直接的に手を加えることで改善を図る点が大きな特徴です。

参考:外科医 - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)

内科で診てもらえる代表的な症状

内科で診てもらえる代表的な症状

内科で診てもらえる主な症状は以下のとおりです。

それぞれ、詳しくみていきましょう。

風邪症状(発熱・咳・喉の痛みなど)

発熱や咳、喉の痛みなどの風邪症状があるときは、内科を受診するのが基本です。

風邪やインフルエンザ、気管支炎など、身体の内部で起こる感染症は、内科で検査や治療を受けられます。

血液検査やインフルエンザ検査を行い、必要に応じて薬を処方してもらえるため、症状を和らげながら回復を早めることが可能です。

ただし、症状が重く長引く場合や、膿がたまるような合併症を起こす場合には、外科的な処置が必要になるケースもあります。

原因不明の体調不良(倦怠感・食欲不振など)

内科は「なんとなく不調」「疲れがとれない」など、はっきりした症状がなくても相談できます。

血液検査や問診によって、身体の中に隠れている病気を探ることも内科の役割です。

たとえば、倦怠感や食欲不振は単なる疲労の可能性もありますが、糖尿病や肝臓の病気など深刻な疾患の初期症状である場合もあります。一見軽い不調でも重大な病気が隠れていることがあるため、内科による総合的な診察が重要です。

頭痛・めまい・動悸など複数の症状が重なったときでも、内科なら全体を見渡した診断を受けられるため、最初の相談先として適しています。

生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症など)

生活習慣病の治療と管理は内科の領域に含まれます。

生活習慣病の治療は薬の服用だけでなく、食事や運動など日常生活の改善が欠かせません。生活習慣を見直さずに放置すると、症状が進行して大きな病気につながる可能性があるからです。

たとえば、高血圧や糖尿病、脂質異常症は自覚症状が少ないまま進行し、心臓病や脳卒中などの重い合併症を引き起こすことがあります。

そのため、内科では定期的な検査や診察で数値を確認しながら、生活指導と薬物治療を組み合わせて、生活習慣病を管理します。

胃腸のトラブル(腹痛・下痢・便秘など)

腹痛や下痢、便秘などの胃腸トラブルは、内科で診てもらえます。

胃腸トラブルの原因は食あたりやウイルス性胃腸炎、過敏性腸症候群など多岐にわたるため、検査で正確に見極めることが大切です。

また、胃もたれや吐き気といった消化不良の症状についても、内科では薬の処方や生活習慣の改善指導によって対応できます。

「市販薬を飲んでもよくならない」「同じ症状を何度も繰り返す」といった場合には、放置せずに内科を受診することで早く原因を突き止められる可能性があります。

循環器・呼吸器系の違和感(動悸・息切れ・胸の痛みなど)

動悸や息切れ、胸の痛みなどの症状を感じたときは、まず内科で診てもらいましょう。これらの症状は心臓や肺の疾患の初期サインである場合もあり、早期に原因を突き止めることが大切です。

内科では心電図や胸部レントゲン、血液検査などの初期検査を行い、重大な病気が隠れていないかを確認できます。

もし異常が見つかった場合は、循環器内科や呼吸器内科などの専門科に紹介してもらうことができ、精密検査や専門的な治療を受けられます。

外科で診てもらえる代表的な症状

外科で診てもらえる代表的な症状

外科で診てもらえる代表的な症状は以下のとおりです。

それぞれ、詳しくみていきましょう。

ケガ・切り傷・出血を伴うケガ

手足の切り傷・すり傷で、骨や腱、神経の損傷が疑われる場合は整形外科が専門です。傷の縫合だけでなく、運動機能に関わる部分の治療も行います。

顔面のケガや、傷跡をできるだけきれいに治したい場合は、整容面を専門とする形成外科が第一選択となります。

出血が多い、傷が深いといったケースでは、速やかな受診が重要です。適切な処置を受けることで、感染症などの合併症を防ぎ、傷の治りを早めることができます。

整形外科的なケガ(骨折・ねんざ・打撲など)

ケガによる骨折やねんざ、関節の痛みなどは、整形外科を含む外科が対応します。

外科ではレントゲンやMRIなどの画像診断を行い、骨や関節の状態を正確に確認できます。その上で、ギプスによる固定や手術が必要かどうかを判断し、治療につなげる流れが一般的です。

自己判断で放置すると骨の変形や関節の機能障害につながることもあるため、ケガの疑いがある場合は応急処置で済ませず、早めに外科を受診することが大切です。

皮膚や皮下の異常(しこり・できもの・腫れなど)

しこりやできもの、腫れがある場合、まず皮膚科を受診して正確な診断を受けることが重要です。

皮膚科では、ダーモスコピーという特殊な拡大鏡などを用いて、できものが良性か悪性(皮膚がん)の可能性があるかを専門的に診断します。

脂肪腫や粉瘤(ふんりゅう)などで外科的な切除が必要と判断された場合、特に傷跡をきれいに治したい部位(顔、首など)では、手術を専門とする形成外科での治療が推奨されます。

小さなできものでも放置すると大きくなったり、感染の原因になったりする恐れがあります。特に赤く腫れて痛む場合は、内部に膿がたまっている可能性もあるため、早めに相談しましょう。

急性腹症(虫垂炎・胆石・脱腸など)

突然の激しい腹痛や右下腹部の痛み、吐き気を伴うときは「急性腹症」の可能性があり、外科での診察が必要です。

代表的なものとして虫垂炎や胆石症、脱腸などがあり、放置すると命に関わることもあります。外科では問診や触診に加えて、血液検査やCT、エコー検査などを行い、手術が必要かどうかを判断します。

虫垂炎であれば虫垂切除術、胆石症なら胆のう摘出術など、外科手術が速やかに行われるケースも少なくありません。

痛みが軽いうちは我慢できても、急に悪化することがあるため、異常を感じたらできる限り早く受診することが大切です。

熱傷・皮膚の損傷

やけどや皮膚の損傷は、症状の程度によって外科での治療内容が大きく変わります。

浅いやけどや小さな傷であれば、皮膚科を受診しましょう。軟膏を用いた処置やガーゼ保護で経過を観察することが一般的です。

しかし、広範囲の熱傷や深いやけどになると、皮膚の再生が難しく、皮膚移植手術が必要になることもあるため、形成外科の受診が推奨されます。

また、形成外科では後遺症(損傷が治ったあとのケロイドや皮膚のひきつれなど)にも対応可能です。関節部分のひきつれは動きに支障をきたすため、形成的な手術で改善を図るケースもあります。

判断が難しいときはまず内科へ相談を

外科で診てもらえる代表的な症状

「何科を受診すればよいかわからない」というときは、まず内科を受診するのがおすすめです。内科は風邪や腹痛などの一般的な症状から、原因不明の不調まで幅広く対応できます。

また、必要に応じて循環器内科や消化器内科、外科などの専門科へ紹介してもらえる仕組みがあります。

受診を迷って症状が悪化するよりも、まず内科で相談することが健康への第一歩です。かかりつけ医がいない場合は、地域の内科クリニックや総合病院の外来窓口に相談しましょう。

まとめ

内科と外科はそれぞれ得意とする症状や治療の方法が異なります。

内科は体の内部の不調や原因がはっきりしない症状に幅広く対応します。外科はケガやしこり、急性の腹痛などに対して手術や処置を行うのが特徴です。

ただし、症状によっては内科と外科の領域が重なることもあります。「どちらに行けばよいか判断がつかない」と感じたときは、まず内科を受診し、必要に応じて専門科へ紹介してもらう流れを覚えておきましょう。


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