心大血管疾患リハビリテーション
心臓リハビリテーションとは?
心臓リハビリテーションとは、心臓病の患者さんが、低下した体力を回復し、社会に復帰し、 さらに心臓病の再発を防ぐために行う、運動療法、食事療法、生活改善などの総合プログラムです。
心臓リハビリテーションの対象となる心臓病は?
急性心筋梗塞、狭心症、開心術後、大血管疾患(大動脈解離、解離性大動脈瘤、大血管術後)、 慢性心不全、末梢動脈閉塞性疾患が心臓リハビリテーションの対象となります。
心臓リハビリテーションの効果は?
- 運動能力が改善し、楽に動けるようになります。
- 狭心症や心不全の症状が軽くなります。
- 心筋梗塞の再発や突然死が減り、死亡率が減少します。
- 病気の悪化による入院が減ります。
- 動脈硬化のもとになる危険因子(高脂血症、高血圧、糖尿病、肥満)が軽くなります。
- 不安やうつ状態が改善されます。
- 血管が自分で広がる能力(血管内皮機能)や自律神経の働きがよくなるとともに、血栓ができにくくなります。
新小倉病院における心臓リハビリテーションの実際は?
- 運動療法:心臓リハビリテーションの対象となる患者さんには、運動負荷試験などを もとに、医師が個々の患者さんに応じた運動処方を行います。
運動処方をもとに専属の理学療法士と看護師が中心になり運動療法を進めます。運動療法は、 ウォームアップ(準備運動)、エルゴメーターやトレッドミルを用いた有酸素運動、 レジスタンストレーニング(筋力トレーニング)、クールダウン(整理体操)からなり、 1回当たり60分間程度です。
入院患者さんはほぼ毎日、外来患者さんは患者さんのスケジュールに合わせて週に1~3回、 運動療法を行っています。 - 服薬指導:薬剤師が個別指導しています
- 禁煙指導:必要に応じ、禁煙外来を受診していただきます
ご不明の点は循環器内科、リハビリテーション科にお問い合わせください。