放射線検査のご案内
単純X線撮影検査 フラットパネル検出器
FUJIFILM DRシステム(富士フイルムメディカル株式会社)
単純X線撮影検査は、放射線検査の中で、一番多く用いられている検査です。
人体の臓器や組織は、それぞれ成分が異なるので、X線を人体に照射すると透過率に差が出ます。
人体を透過したX線量の差を、画像化―白黒の像に変換―したものが、X線画像です。
検査対象は、頭部、胸部、腹部、骨格、乳房など身体のほとんど全ての部位です。
当院では、フラットパネル検出器やCR装置を使用し、高精細なディジタルX線画像を提供しています。
検査の際に、呼吸による画像のブレをなくすために、息を止めていただくことがあります。
検査に支障がある場合は、検査着に着替えて頂きます。また、金属類や湿布等を外して頂くこともあります。
ご協力をお願いいたします。
CT(コンピュータ断層撮影)検査 CT装置
CT装置 Aquilion PRIME SP(キャノンメディカルシステムズ株式会社)
CT検査は、Computed Tomography(コンピューター断層撮影)の略語で、 身体の横断像(輪切りの画像)が得られ、病気の診断にとても役に立つ検査法です。 検査対象は、脳、胸部、腹部、骨格、乳房や軟部など、身体のほとんど全ての部位です。
- 薄さ1mm以下の高解像度の横断画像が得られる
- 広い範囲の検査が短時間に行え、重症の急患検査にも対応できる
- 造影検査を行うことで、血管や病巣の状態を詳しく検査することができる
- 薄い画像を3D画像や多断面の画像に変換し、診断能を向上させることが可能
検査時間 | 5~20分 |
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検査の前処置 | 検査の種類や部位によって食事制限があります。 |
造影検査の場合、過去の検査で副作用の出た方、造影剤のアレルギーがある方、甲状腺に重篤な疾患がある方などは、検査が出来ません。
検査前に造影検査が出来るかどうかのチェックと検査の説明を、十分行った上で、安全を確認しながら検査を行います。
MRI(磁気共鳴画像)検査 MRI装置
MRI装置 SIEMENS MAGNETOM AVANT FIT(1.5T)
MRI検査は、Magnetic Resonance Imaging (磁気共鳴画像)の略語で、 強い磁場と電波を使って体内の水素原子の磁気共鳴現象を測定し、人体の内部構造を画像化する検査法です。
- 磁気を用いた検査でX線被ばくがない
- 脊髄や神経、血管などを造影剤なしに画像化できる
- 人体の構造を任意の方向から観察することができる
- 組織の種類による画像のコントラストがCTより高い
などの利点があり、病気の診断にとても役に立ちます。
検査には、強い磁場と電波を使いますので次のような注意が必要です。
- 体内に心臓ペースメーカーや電子機器、古い(20年以上前のもの)脳動脈瘤クリップなどが入っている方は検査できません。
- 入れ歯、補聴器、金属類、携帯電話、カード類は、検査室には持ち込めません。
- 閉所恐怖の強い方は、検査が出来ない場合もあります。検査前に検査担当技師にご相談下さい。
- 検査時に大きな音がします。検査部位によっては、検査中にヘッドホンを装着することも可能です。
検査時間 | 15分~40分 |
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検査の前処置 | 検査の部位や種類によって食事制限があります。 |
造影検査の場合、過去の造影検査で副作用の出た方、造影剤のアレルギーがある方、 腎機能に重度の障害がある方などは、検査が出来ません。
検査前に検査担当技師が、検査の説明と問診等を十分行い、安全を確認しながら検査を行います。
超音波検査 超音波診断装置
超音波検査は、人間の耳には聞こえない高周波の音波を利用した検査法です。
人体に無害な音波を用いているので、妊娠中の方や子供でも安心して検査が受けられます。
甲状腺、肝臓、心臓、胆のう、すい臓、腎臓、膀胱、血管、乳房、軟部等の病変を詳しく簡単に検査することができます。
当院では、資格を有する超音波検査技師、内科・外科・放射線専門医が検査を担当し質の高い検査を行っています。
検査時間 | 10~15分 |
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検査の前処置 | 検査の部位によって食事制限があります。 |
マンモグラフィ検診施設
マンモグラフィ検診施設画像認定 デジタル(ハードコピー)を習得
マンモグラフィ検診施設画像認定証
マンモグラフィ検診精度管理中央委員会
当院のマンモグラフィ検査が、NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構(以下精中機構)より乳がんの早期発見に有効な診断価値の高い画像であると認められ、マンモグラフィ検診施設画像認定を受けました。詳しくは、こちらをご覧下さい。
マンモグラフィ検査は、早期の乳がんを発見するのに有効な検査法です。しかし、微細な異常を見つけるためには非常に高い精度が要求されます。そのため、当院では平成31年4月にマンモグラフィ検診施設画像認定施設を習得しました。
当院におけるマンモグラフィ検査は、精中機構の認定を受けた専門の女性放射線技師が担当し、認定を受けた放射線科医および外科医が読影を行っています。
当院のマンモグラフィ撮影担当技師とマンモ撮影装置
骨密度測定検査
骨密度測定装置 Discovery C(HOLOGIC)
骨粗しょう症は、骨量(骨の中のミネラル量)が減って、骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です。 閉経後の女性に多く見られ、高齢になるほど患者数が増加しています。
当院では、骨粗しょう症の診断に信頼性が高いといわれる腰椎DXA(デキサ)法を、用いています。 腰椎だけではなく大腿骨頸部の骨密度の測定も行い、測定精度を高めています。
検査時間 | 5分 |
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血管造影検査
血液造影検査装置
CANON メディカル INFX-800C
血管は、X線吸収率が内臓や筋肉などの臓器とほぼ同じで、そのままX線撮影をしても画像には写りません。
そのため血管の中に1~2mm程度の細い管(カテーテル)を入れて造影剤を入れながら撮影すると 全身の血管を画像化することが可能になります。
DSAという装置を使用しているために骨の影響がない鮮明な血管の画像が得られます。
当院では、検査だけでなく狭くなった心臓の血管を拡げるためのステントやバルーン・カテーテルを用いた治療(PCI)や 腫瘍への栄養血管を詰まらせたり、抗がん剤を入れたりする治療(IVR)も行っています。
検査時間 | 検査により異なります(40分~3時間) |
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検査前の処置が必要です。
検査後の安静が必要です。
X線透視検査
X線透視装置
CANON メディカル ZEXIRA FDP1717
胃や大腸は、他の臓器とX線の吸収差がほとんどないために、造影剤(硫酸バリウムなど)を飲んだり注入したりして検査を行います。
透視装置を使ってX線透視しながら検査を行うために他の検査に比べて時間がかかることもあります。
当院では、専門の診療放射線技師、放射線科・外科・消化器内科専門医が、消化管の透視検査を行っています。
消化器内科・外科専門医による内視鏡を用いた逆行性胆管膵管造影法(ERCP)や経皮経肝胆管ドレナージ(PTCD)などの 胆のうやすい臓疾患の検査や治療を、積極的に行っています。
検査時間 | 検査により異なります。(15分~2時間) |
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検査の前処置 | 食事制限や下剤投与などが必要です。 |
多機能X線テレビシステム(トモシンセシス)
SHIMADZU SONIALVISION G4
多機能X線テレビシステムを令和元年7月に更新し、新しいトモシンセシス検査が可能になりました。
1回の撮影で任意の断層面を提供するトモシンセシスを搭載しています。重なりを避けた高精細画像で微細な骨折線や骨梁などを明瞭に観察できます。また、立位や逆傾斜位など関心部位に重力負荷をかけた状態で観察できるため、検査の応用範囲が広がります。また、検査被ばく低減をするために、パルス透視や検査に合わせて自動選択される3種類のフィルターなど、被ばくを効率よく低減できる各種機能を搭載しています。線量値を計算しリアルタイムに表示する線量計算機能も装備しており、あらゆる検査で患者さんの安心を心がけています。