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老年内科(高齢者総合内科)

高齢者の診療について

高齢者と定義される65歳以上の人口は3617万人、高齢化率28.7%(2020年9月)となり、超高齢社会となっています。特に北九州市の高齢化率は30.7%(2020年9月)と政令指定都市の中で一番高く、特に75歳以上の人口が増加しています。また北九州市の健康寿命(男71.9歳、女74.0歳:2016年)は全国平均よりも下回っており、高齢者医療への需要はますます高まってくると考えられます。

当院総合内科でも高齢の患者さんに必要な検査、治療を行っております。
しかし、高齢者の疾患の特徴として、

  1. 個人差が大きい.
  2. 慢性の疾患が多く、症状が一定でない.
  3. 多くの疾患を持ち、複数の医療機関から複数の薬を処方されている.
  4. 疾患が治りにくいこともあり、疾患の予後が社会的環境にも大きく影響される.

などがあげられ、加齢に伴う生理的変化により診療が難しいものになっています。加齢に伴う高齢者に特有なめまい、転倒、骨折、排尿障害、認知症、不眠、うつなど「老年症候群」が増加し、筋肉量、筋力が減少する「サルコペニア」や生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現する「フレイル」は老年症候群とも関係します。

従来、疾患治療の目標は疾患の治癒ですが、高齢者の診療では疾患治療だけでなく、老年症候群を理解しながら、地域、多職種(医師、看護師、リハビリテーション、栄養士、薬剤師)で連携し、日常生活動作(ADL)向上を行い、健康寿命の延伸を目標とすることも重要であると考えられます。

老年内科での診療

年齢のせいだと思っていたことも、「老年症候群」や「フレイル・サルコペニア」などによる症状の可能性があります。また、いろいろな病気を持っているため病状改善が難しかったり、薬の処方数が多くなり、薬物副作用による症状が出現する(ポリファーマシー)こともあります。このように病気の治療をしても改善しない症状に対し、社会的状況も考慮した包括的診療を行い、住み慣れた地域で長く生活をしていただけるように支援します。

対象となる方は何らかの病気の治療中で、老年症候群などのために今まで自立していた日常生活を送ることができなくなりつつある患者さんです。

当院での取り組み

現在65歳以上の入院患者さんに疾患治療を行いながら、高齢者総合機能評価(CGA)、身体的フレイルチェックを行い、フレイル状態などあれば、医師、理学・作業療法士、栄養士、看護師の多職種カンファレンスで栄養やリハビリテーションの計画を立て、社会的問題点、認知機能、日常生活機能について評価し、在宅復帰に向けた退院支援を行ってます。

また、内服薬が多く、薬の副作用や飲み忘れが多いなどの問題点が疑われた場合、医師、薬剤師で話し合い、薬剤の見直しを行っています。

医師紹介

総合内科部長 / 老年内科部長
宮城 友豪(みやぎ ゆうごう)

宮城友豪先生の写真

所属学会

日本内科学会 総合内科専門医 指導医
認定内科医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本消化器病学会 専門医
日本リウマチ学会
日本老年医学会 老年病専門医
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